多くの人にIBD※について知ってもらいたいという目的で始まったProjectです。魅力的な細胞キャラクターたちが活躍する「はたらく細胞」の世界に、今回はIBDが登場します。IBD患者さんの腸内ではどのように細胞たちが関わっているのか、ぜひ漫画を読んでその世界観に触れてみてください。
IBDについて詳しく知る-
ヘルパーT細胞
外部からの異物侵入の知らせを受けて攻撃の有無や方法を決定する司令官の役割を果たす。
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制御性T細胞
暴走したT細胞の働きを抑え、免疫異常を起こさないように調整する。
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白血球(好中球)
外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除し身体を守るのが主な仕事。
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エフェクターT細胞
さまざまな炎症性サイトカインの放出などにより外敵を攻撃する実働部隊。
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樹状細胞
病原体などの外敵を抗原として認識し、他の免疫細胞に知らせる役割をもつ。
松岡 克善 先生
東邦大学医療センター 佐倉病院 消化器内科 教授
みなさんのお腹の調子が良い時は、腸の中のさまざまな細胞がそれぞれの役割をしっかり果たしてくれている時です。この細胞の働きのバランスが崩れるとお腹の調子が悪くなります。IBDはバランスが崩れることによって起こる病気の一つです。「はたらく細胞IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)特別編」では複雑なIBDのメカニズムをわかりやすく、とても面白く表現しています。本編がIBDという病気のことを知ってもらうきっかけになれば幸いです。
※IBD(炎症性腸疾患、Inflammatory Bowel Diseaseの略)とは、腸の炎症性疾患を総称した名称で、一般には「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」の2つを指します。また、国の指定難病とされており、日本では潰瘍性大腸炎 約22万人、クローン病 約7万人の患者さんがいると推定されています。どちらの疾患も20~30代での発症が多い疾患です。