仕事で大切にしているのは、
良い人間関係を築くこと
製造業 K・Oさん
男性36歳 クローン病歴21年
病歴・職歴
- 発症
- 高校1年生(UCと診断)
- 1つ目の仕事
- スーパーのアルバイト
- 病名変更
- 7年後、クローン病(CD)と診断変更・入院・手術
- 2つ目の仕事
- 眼鏡加工会社
- 3つ目の仕事
- 硝子加工会社(現職)
- 再燃
- 入院・手術
就労における優先事項
●やりたいことを選ぶ
職種は気にせず、ただやりたいか、やりたくないかだけを重視しました。
モノ作りが好きなので製造業に就いて
います。
仕事を長く続ける工夫・ストレス解消法
職場で良い人間関係を築く事が大事だと思います。自分は病気の事を告知し、積極的に周囲にとけ込むようにしています。
同僚と飲みに行って、仕事のグチや意見交換などコミュニケーションを図るとストレ
ス
発散になります。
就労体験談
自分の個人的な意見ですが、病気を持って働くために一番大事なのは職場の人間関係を円滑にする事ではないでしょうか。良い人間関係さえあれば、多くの難題もクリアでき、ストレスも軽減されるのではないかと思います。
自分は、就職面接の際にCDの事は告げ、「通院さえさせてもらえれば、体調管理はできますので業務には問題ありません」と言ってきました。病気のことを言ったとたんに、面接官の顔色が曇り、その場で不採用だなと確信することもあり、たくさん悔しい思いもしました。
今の職場では周囲も病気の事を理解してくれており、偏見をもたれていると感じることはありません。同僚に一方的に配慮をしてもらうのではなく、こちらができるフォローをするなど、「もちつもたれつ」を意識して、毎日を過ごしています。
細かい話ですが、飲み会(毎回参加ではなく、可能な範囲で)では、あまり飲まない、食べない時でも会費は全額払います。元を取ろうとか考えちゃダメですね(笑)。
この数年で入院・手術を何回か経験し、体調と仕事の両立は本当に難しいと思います。それでも、長く働き続けられる、ストレスの少ない職場環境を築いていく努力をつづけていかなければ、誰も自分の代わりにやってはくれないのです。会社に求めるべきことは求めるとしても、やはり自分の努力、改善を積み重ねることで、仕事上の大抵の問題は解決できる
のではないかと思います。
※CC Japan vol. 88 (2015年10月)より引用
※情報は取材時のものです