病気を生かせる職場を見つける
医療系企業人事課 Y・Mさん
男性28歳 クローン病歴10年
病歴・職歴
- 発症
- 大学1年生
- 1つ目の仕事
- 医学関連出版社
- 再燃・入院
- 入院・手術(ストーマ造設)
- 2つ目の仕事
- 医療系企業人事課(障害者枠)(現職)
- 再燃・入院
- 入院・手術
就労における優先事項
●病気に関係のある仕事
自分の病気に関係のある会社ばかりを狙って就職活動をしたわけではないのですが、結果としてそうなっています。
●人とつながれることが好き
たくさんの人と出会うことが好きなので、できればそんな仕事がしたいと希望
しました。人事はまさにその通
りの仕事です。
仕事を長く続ける工夫・ストレス解消法
とにかく、精一杯頑張ること。周囲が認めてくれれば、万が一体調が悪化した時も受け入れてくれると思います。体を動かすとスカッとします。山登りやハイキングが好きですが、今は月に2回ほどボルダリングのジムに通っています。
就労体験談
大学1年でクローン病を発病、就活の時には症状が酷くて、満足のいく活動はできませんでした。
痛みが酷くて説明会に行けなかったりして、病気である自分に全く自信がもてませんでした。たくさんエントリーして面接も受けましたが、全て不合格、当時は病気が原因だと思っていました。今では、自分に自信のない人を雇う会社もめったにないとわかりますが(笑)。
結局、大学を卒業しても就職先が見つからず、できる範囲でアルバイトをしていました。半年ほどしてたまたま医療系出版社で社員募集をしているのを知り、自分が病気であることが強みになるんじゃないかと応募したところ採用され4年ほど働きました。その間に再燃による手術でストーマ造設をして障害者手帳を取得したこと、結婚して自分の家庭をもったことで、将来設計も考え転職することにしました。
しかし障害者枠を使っての就職活動も、最初に思ってたほど楽ではありませんでした。障害者就労支援会社、障害者雇用情報サイト、ハローワークの障害者だけの合同説明会等さまざまな手段を使い、何社も面接を受けましたが、思うようにいきません。もしかしたら、合格したいという気持ちが先に立ち、面接時に会社に都合のいいことばかり言っていたのが良くなかったのかもしれません。現在の勤務先は、クローン病にも処方される薬剤に関係する会社で、面接官に素直に気持ちを伝えたことが合格の一因かもしれないと考えています。
※CC Japan vol. 88 (2015年10月)より引用
※情報は取材時のものです