専門医が回答
ロードバイクやウォーキング、ジム通いなど、症状や体調と相談しながら、適度な運動をしている先輩患者さんがたくさんいます。まずはお散歩から始めるなど、体を動かす楽しさを感じてみませんか。
ダンスで気分転換女性30代 潰瘍性大腸炎歴16年
体を動かすことが好きで、サルサやベリーダンスを習っていました。ダンスは気分転換の1つです。症状が悪かったときに「このままではストレスにつぶされてしまう。やりたいことをやろう」と思って始めたのがベリーダンス。なぜかダンスをしているときは症状が出ないんですよ。
ロードバイクが自信につながる男性40代 潰瘍性大腸炎歴9年
病気で体力がかなり落ちたので、元に戻そうと思ってロードバイクを始めました。乗っているときは、症状を感じないんです。1回で30キロ走ったり、5~6時間乗ったりしても大丈夫。自分でも不思議に思っているのですが、基本的に楽しいからなのでしょう。もしこの病気にならなかったら始めていなかったと思います。「これだけ乗れるようになった!」という自信につながったので、もっと乗りたいと思ってます。
体力づくりに筋トレ男性40代 潰瘍性大腸炎歴24年
学生時代、体調が安定しない状態が続いたので「このままの生活だと良くない」「体力をつけたい」と思って始めたのが筋トレ。その後、結婚して子供が生まれて忙しくなるまで、続けていました。
ジム通いで運動不足を解消女性30代 潰瘍性大腸炎歴8年
東京から地方に移り住んでから、運動不足を解消しようと、ジムに通い始めました。東京に住んでいるときに比べて、車に乗る機会が増えた分、歩く時間が短くなってるなと感じて。健康維持のためにというか、体にいいことをしようかなという心掛けで通ってます。
音楽プレーヤーをお供にウォーキング男性30代 潰瘍性大腸炎歴20年
健康になりたいと思って始めたウォーキングは、数百メートルから始めて、10キロまで距離が延びました。音楽プレーヤーがお供です。トイレに行きたくなっても、沿道にコンビニなどがあるので心配はないですね。
外出で回復を実感男性40代 潰瘍性大腸炎歴9年
休職中、少し体調が良くなってきたころに、自転車に乗り始めました。きっかけは、「体力を回復させたい」というのと、それまで引きこもり状態だったので、ちょっと外に出たいと思ったという2つ。家の中にいると、いま何時かも分からないけど、外にいると太陽が出ているのが分かるんですよね。外で運動することによって、健康になっていく実感を得られました。
自転車通勤続けてます男性40代 潰瘍性大腸炎歴24年
30代の初めから自転車通勤をしています。子育てに時間を取られているので、効率良く運動する方法がないかなと思って始めたのがきっかけです。自転車を運転すると血流が良くなるのがいいかなと思っています。
見学だけでも通う女性30代 クローン病歴16年
小学生のときから続けていた空手は、高校生になってクローン病と診断されてからも、見学に通っていました。「できないから諦める」では、そこで終わってしまうので、足を運ぶだけでも気持ちが変わるかなと思って。できないことでストレスをためたくなかったんです。
専門医からのアドバイス
横山薫 先生 北里大学医学部 消化器内科学 講師
ご所属名・役職名は2022年7月13日時点のものです。
スポーツに熱中している間は症状を忘れられるとおっしゃる方もいらっしゃるようですね。適度な運動は精神的ストレスを軽減するとされています。チームで行うスポーツであれば、周囲の人達とのコミュニケーションを図るのにも役立ちます。寛解期では特に制限はありませんが、疲れが残りすぎない程度にしましょう。病状により貧血や関節痛などがある場合は無理をしないようにし、どの程度までの運動が可能なのかを主治医と相談しておくようにしましょう。
※病歴は症状の認識ではなく、医師の診断を受けてからの年数です。
※掲載しているコメントは個人の意見であり、すべての方に当てはまるわけではありません。