※IBD（Inflammatory Bowel Disease）：炎症性腸疾患。一般に潰瘍性大腸炎とクローン病のこと。

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専門医が回答

加藤 真吾 先生

加藤 真吾 先生

埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科　准教授

取材日：2021年6月22日

  • IBDは寛解と再燃を繰り返す疾患であり、「症状がない＝完治」ではない
  • 寛解を維持するために治療を続けようと考えることが大切
  • 医師だけでなく看護師や薬剤師などの医療スタッフもサポーターである

IBDは慢性の疾患であり「症状がない＝完治」ではない

潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患（IBD）は、症状が落ち着いている状態（寛解）と症状が悪化している状態（再燃）を繰り返す慢性の疾患です1)。症状が改善すると、「つらい症状がなくなったのだから、もう薬は必要ないだろう」と考えてしまう患者さんがいるかもしれません。しかし、「症状が治まった＝病気が完治した」ということではありません。

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