2019年に潰瘍性大腸炎と診断され、病気のことを周りに隠していたゆんさん。
周囲に病を打ち明ける大切さやIBDと付き合うための工夫についてお聞きしました。
IBDとともにはたらく
ゆんさんのREAL STORY
ゆんさんのIBDのリアル
営業事務の派遣社員として働いていますが、2019年に潰瘍性大腸炎と診断され、2021年1月にすごい出血量と発熱や腹痛で即入院することになりました。
1ヶ月入院しましたが、今は軽い腹痛はほぼ毎日あるものの出血はなくなり、症状は落ち着いています。
打ち明けづらかった病気のこと。第三者の力を借りて気持ちが楽に
潰瘍性大腸炎と診断された当時、病気のことは周りの友人や職場に打ち明けていませんでした。問題ないと思っていましたし、病気のことを話すのが恥ずかしいと感じていたからです。
初めて周囲に打ち明けたのは入院の時です。直接上司に伝えました。
いざ入院するとなった時、事前に伝えていた方が理解を得られたのではないかと思い、なぜ打ち明けていなかったのかと後悔しました。
ただ、入院中に派遣先の担当者が潰瘍性大腸炎の症状について職場にも伝えてくださっていたので、気持ちの面ですごく助かりました。
また、復職後も病気を踏まえた働き方について産業医から上司に伝えていただけたことで、私としてはすごく気持ちが楽になったのを覚えています。
復帰後の働き方
ちょうどコロナ渦だったので、復帰後は在宅ワークが中心でした。出社してしまうと1日座りっぱなしで腹痛や体のだるさを感じるので、在宅ワークができる環境がすごくありがたかったです。
また、月1回通院のために中抜けすることがあるのですが、他の方が仕事を引き継いでくださるなどの協力もいただいています。
会社の皆さんから「無理しないでね」ととても優しい言葉をかけていただき、自分のペースで体力を戻していきながら少しずつ復職できました。
入院がきっかけで見直した生活
入院がきっかけで、今までの生活を見直さなければならないと強く感じました。
例えば、情報面では、Twitterや潰瘍性大腸炎の本、レシピ本からヒントを得ています。
食事はなるべく腸に負担をかけないことを心がけ、週の半分ぐらいはおかゆとかにして、体調が良くても油断しないようにしています。
ただ、気を付けすぎてもストレスが溜まってしまうので、たまには自分の好きなものを食べるなどして、気負いすぎないようにしています。
食事以外では仕事で座っている時間が長いので、運動不足解消のためにウォーキングしたり、1日1回でも外に出て気分を変えたり、体を冷やさないようにしています。もう入院をしないことが目標です!
周囲に相談することの大切さ
入院を機に、職場だけでなく、仲の良い友達に病気のことを打ち明けました。自分一人では食事内容を変えられない時もあるので、軽い気持ちで話してみたんです。
最初はびっくりされたり、潰瘍性大腸炎を知らない友人もいましたが、どういう症状なのか検索してくれたり、一緒に食事に行った先で揚げ物を頼むと「大丈夫?」と声をかけてくれたり、とても心配してくれています。
友人や同僚といった周りの人の助けを借りながら、就職や転職を決めていくことも一つの方法だと思います。私自身、職場や仲の良い友人に話したことですごく気持ちが楽になったので、病気のことも大事な決断も、1人で背負いすぎないことが大事だと今では思っています。