「IBDとはたらくプロジェクト」とは
ヤンセンファーマ株式会社では、革新的な薬剤の提供のみならず、患者さんに寄り添い、より充実した生活を送るための課題に向き合う「Beyond the
Pills」という概念を大切にしています。その一環として、IBD領域では、治療を続けながら「自分らしくはたらく」という課題に取り組んでいます。
本邦において、IBD患者さんの数は年々増加しており※1、平成28年度の報告で約29万人(クローン病70,700人、潰瘍性大腸炎219,700人)と示されています※2。
また、IBD患者さんの現在の就業状況は、仕事に就いている割合がクローン病で64.7%、潰瘍性大腸炎で64.6%というデータがあり※3、患者さんの中には、病気が理由で休業・休職・離職せざるを得ないケースも多くみられます(下図)。
このような、職場の理解や配慮を得ながら働き続けることが困難な状況に一石を投じるべく、この度、患者会(NPO法人IBDネットワーク)や、難病専門就労移行支援事業所[株式会社ゼネラルパートナーズ(atGPジョブトレ
ベネファイ)]の協力のもと、「IBDとはたらくプロジェクト」を立ち上げました。IBDを抱えながらも「自分らしくはたらく」ことが社会の中でもっと当たり前になることを、切に願っています。
- ※1:飯室正樹ほか:第1章IBDとは 1)知っておくべき疫学的情報, IBDを日常診療で診る, 日比紀文ほか編, 羊土社, p.20-23, 2017
- ※2:厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 総括研究報告書(平成28年度)
- ※3:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター「難病の症状の程度に応じた就労困難性の実態及び就労支援のあり方に関する研究」 2015