- 佐々木 俊尚
- 作家・ジャーナリスト
- 1961年兵庫県生まれ。愛知県立岡崎高校卒、早稲田大学政経学部政治学科中退。
毎日新聞社などを経て2003年に独立し、テクノロジーから政治、経済、社会、ライフスタイルにいたるまで幅広く取材・執筆・発信している。
総務省情報通信白書編集委員。「時間とテクノロジー」「そして、暮らしは共同体になる。」「キュレーションの時代」など著書多数。
2001年に潰瘍性大腸炎を発症した。(2021年5月現在)
COMMENT
「弱者と決めつけないで」。わたしが長年にわたって潰瘍性大腸炎をかかえて暮らしてきたなかで、いつも感じていたのはこのことでした。ワークシックバランスという言葉が広がり、病気を抱えている人たちもみんなにふつうに仲間入りできるような社会になってほしいと願っています。そしてわたしと同じようにIBDを抱えながら働いている人たち、ともに連帯していきましょう。
- 正能 茉優
- パラレルワーカー
- 1991年東京都生まれ。慶應義塾大学在学中の2012年、地域の商材をかわいくプロデュースし発信・販売するハピキラFACTORYとしての活動を始める。
大学卒業後は、博報堂に就職。その後、ソニーでの商品企画経験を経て、現在はパーソルキャリアで新規事業の企画に携わりながら、自社の経営も行う「パラレルキャリア女子」。最近は、内閣官房「まち・ひと・しごと創生会議」の有識者委員や、慶應義塾大学大学院特任助教としても活動中。(2021年5月現在)
COMMENT
初めて「ワークシックバランス」という言葉を聞いた時、私は正直、「大事な考え方だけど、自分にはあまり関係がなさそうだ」と思ってしまいました。でもよく考えてみると、“シック”をはじめとするパーソナルな事柄と、“はたらく”を両立できる世の中をつくることは、“シック”と向き合っている人のみならず、すべてのはたらく人を幸せにするはずです。だからこそ今、私は自分自身のこととして、「ワークシックバランス」について、しっかり考えてみたいと思います。
- お侍ちゃん
- お笑い芸人
- 1981年岩手県生まれ。上智大学在学中にコンビで芸人活動をスタート。
大学卒業後はピン芸人となり、地毛で結ったちょんまげ姿の侍キャラでネタを披露。
お笑いライブやテレビ、ラジオなどで活躍中。2019年にクローン病を発病。
自身の闘病生活や他のクローン病患者さんとの交流の様子をブログで公開している。(2021年5月現在)
COMMENT
IBDってなかなか理解してもらうのは難しい。ただ、お互いに半歩ずつ歩み寄れたなら、一歩になります。周囲へのちょっとした思いやりで人はもっと生きやすくなるし、能力を発揮できるはず。ぜひ多くの人にIBDを開国してほしいですね!「難病=人生終了」ではありませぬから。疾患を抱えていても多様な分野で活躍できる社会だと思ってますし、人並み以上の幸せを掴んだってよいではないか。身をもってそれを表現して参ります!
- 小林 拓
- 北里大学北里研究所病院
炎症性腸疾患先進治療センター(IBDセンター)
副センター長 - 1973年愛知県生まれ。1998年名古屋大学医学部卒業。2012年から北里大学北里研究所病院にて新しく炎症性腸疾患先進治療センターの立ち上げに尽力。炎症性腸疾患患者さんの診療だけでなく、治療や検査法の進歩、原因究明のための研究にも精力的に従事している。
患者さんの幸せのために、をモットーに医療や学問面だけでなく、幅広い活動を心掛けている。その一環としてIBDとはたらくプロジェクトにも開始時より参加。(2021年5月現在)
COMMENT
ワークシックバランスという考え方は、決して仕事と病気の妥協点を仕方なく探すという意味ではありません。病気を持つ多くの人が、病気に制限されずに仕事と共存していくためのとてもポジティブな考え方なんだと思います。実際に、IBDは現在治療が進歩し、病気に影響されず普通の生活を送っている患者さんがどんどん多くなっています。そのようななかで、 IBD患者さんが最大限にその熱意や努力・能力を発揮して、周りの人も含めて全員がハッピーになれる、そんな「ワークシックバランス 」について、皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。
- 岸 博幸
- 慶應義塾大学大学院教授
- 1962年東京都生まれ。東京都立日比谷高校、一橋大学経済学部を卒業。
元経産官僚。現在は慶應義塾大学大学院教授で、専門分野は経営戦略、経済政策。
エイベックス顧問、大阪府市特別顧問などを兼任している。(2021年5月現在)
COMMENT
ワークライフバランスの必要性は多くの人が理解していると思いますが、ワークシックバランスはそれと同じくらいに重要ではないでしょうか。SDGsの“誰ひとり取り残さない”という基本精神からも、日本での実現は不可欠です。でも、患者さんに対する理解のない発信がされている現実を見ると、日本ではまだまだです。働くIBD患者の皆さんが無理せず働いて自己実現でき、みんながそれを心から応援する社会を早く実現しましょう。
- 奥野 真由
- 会社員
- 1993年埼玉県生まれ。2004年10歳の時にクローン病を発症し、人生の半分以上を病気とともに生活している。2016年から埼玉IBD(患者会)に所属し、現在は副代表。若年同患者向けのイベントの企画等「内向きの活動」のほか、製薬会社・保健所等で講演や執筆等「外向きの活動」にも力を入れている。
(2021年5月現在)
COMMENT
「見えない何か」を抱えながら生活をしている人は多いと思いますが、その中で病気に目を向け、ワークシックバランスという言葉を創造していただいたことを率直に嬉しく思います。難病はIBDに限らず現時点では治る病気ではないので、一緒に生活していかなければなりません。しかしながら、私は自分を健康だと思っていますし、健康の定義は人によって異なるとも思います。自分ならではのワークシックバランスを、皆さんと考えていきたいです。
働くことが楽しみになるイベント
@ライブ配信
〜就活生・はたらき始めの皆さんへ〜就活や今後のキャリアなど“自分らしく働くこと”を登壇者と共に考えるオンラインイベントを開催しました。
#IBDとはたらく私
FREE SESSIONIBD患者さん同士で日々の仕事や生活の工夫、悩み事などを話し合うオンラインセッションを開催しました。
すべての人が自分らしく働く社会へ
〜「ワークシックバランス」を考える〜多様性のあり方について個人・行政・企業が集まり社会に広めていくためのアイデアを交換しました。
世界IBDデーに、自分らしい働き方を考える
「IBDとはたらく」ライブセッション「ワークシックバランス」の考え方をテーマに、「ライブセッション」を開催しました。