セッション2特別講演
就労支援のプロが語る、
“したいことを
続ける”ためのセルフマネジメント術
セルフマネジメントの重要性
IBDの患者さんからお話を伺うと、“したいことが続けられない”理由として、主に3つのストレスが関係しています。
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1対人関係によるストレス
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2就労負荷(体調を崩し休職や離職を余儀なくされる)によるストレス
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3周りから疾病理解が得られないことによるストレス
“したいことを続けていく”ためには、これらのストレスをセルフマネジメントしていくことが大切です。
セルフマネジメントは就職活動において重要で、その鍵となるのが「言語化」です。自分の状況や希望を言語化し、就職希望先にわかりやすく伝えることによって合理的な配慮を実現するのです。
職場の方にはIBDに関する知識がないことを前提に、「いかに病気のことをわかりやすく伝えるか」、「いかに相手の不安を解消できるように伝えられるか」が就職の際の大きなポイントです。
それでは、実際にどのようなことを言語化する必要があるのでしょうか。その要素は次の3つに大別できます。
客観的に把握し言語化したい3要素
自分のこと
病気の状態
必要な配慮
サポーター
※1:飯室正樹ほか:第1章IBDとは 1)知っておくべき疫学的情報, IBDを日常診療で診る, 日比紀文ほか編, 羊土社, p.20-23, 2017
セルフマネジメント術で、“したいことが続けられる”人のつながりをつくろう
主治医の先生、ご家族、そして私ども(ベネファイ)のような支援者は、ご自身のことを別視点から客観的に語ってくれる相手であり、就職後のストレスマネジメント上においてもキーマンとなります。また、働きやすい職場環境を作るためには、職場の人とのコミュニケーションが大切です。
“したいことを続ける”ために、セルフマネジメント術を活用し、理解と信頼で結ばれた「人のつながり」をつくることをぜひ意識してみてください。
藤 大介 氏
※2:ベネファイは株式会社ゼネラルパートナーズが運営する、難病専門の就労移行支援事業所です。